
どうして奥さんと喧嘩になってしまうのだろうか?

旦那さんに頼み事をしてもやってもらえないんだろうか?
こんな悩みを解決してくれるのが、メンタリストDaigoさんの男女脳戦略です。
本書のテーマ
・どうして相手に伝わらないのか?
・男性脳と女性脳の違い
・男性脳女性脳に合わせた伝え方
夫婦間のすれ違いや彼氏彼女のすれ違い、普段のコミュニケーションで、どうして相手に理解してもらえないんだろうか?という疑問を解決してくれる一冊です。
本書にはメンタリストDaigoさんがテレビに出演されていた頃、パフォーマンスを披露する際に相手が男性脳か女性脳であるのかの見極が重要で、パフォーマンスの成功の鍵を握ると書かれています。
メンタリストDaigoさんはビジネスセミナーも行なっており、経営者に一番好評なのが男性脳と女性脳をテーマにしたセミナーです。
つまり企業・社会そのものが、今後ますます注目をする分野だという証拠です。
男女脳を理解することで、相手を自分が思う通りに操るための概要を少しだけ紹介します。

この記事を書いている私は、半年ほど前から読書を始めて初心者でもわかりやすいをコンセプトに、「書評・要約」記事を書いています。
男女脳戦略の要約・書評をお伝えすることで、異性間同士の問題や会社でのやり取りで、どうして相手に伝わらないのか?という問題を『脳の仕組み』を伝えることでお手伝いしたいと思います。
それではさっそく解説していきます。

男女脳戦略。男にはデータを、女にはイメージを売れ
本書の概要は以下の通りです。
♢タイトル
男女脳戦略。男にはデータを女にはイメージを売れ
♢著者
メンタリストDaigo
♢出版社
ダイヤモンド社
♢発売日
2014年10月17日
男女脳戦略と聞くと少し怪しいイメージを持つ人も見るかもしれません。
しかし、この本は著者のメンタリストDaigoさんがパフォーマー時代に、テレビ出演された時などに使われていた方法で、誰でも分かりやすく脳の違いを見抜くための知識が書かれたものです。
読んだ後は誰でもかんたんに実践できる方法が書かれています。
メンタリストDaigoさんが、どんなことを考えたり意識しながらテレビでパフォーマンスを披露して成功させていたのか、気になりますよね。
今回はさらに以下の3点に絞って解説していきます
・著者がどんな人物か
・本の内容を少し紹介
・本を読んで何を解決できるのか
【著者:メンタリストDaigo】

本書の著者はメンタリストDaigoさんです。
【主な実績】
・人間心理をテーマにした著書は累計400万部
・YouTubeチャンネル登録者数240万人超え
・ニコニコ有料会員数1位の14万人
・Dラボ初月8億円
Dラボは知識のNetflixを目指して作られたアプリです。
ビジネスで役立つ話術から、恋愛、子育て、筋トレ、健康面の話など幅広いジャンルを、日常生活で役に立つようにエビデンスと合わせて発信されています。
Daigoさんの生放送はDラボやYouTubeで放送されていますが、YouTubeで見ることができるのは放送のテーマの一部だけです。
途中からはDラボでのみ視聴することができるので、気になる方はDラボに登録してみてはいかがでしょうか?興味のある方は20日間無料でお試し体験ができます。
20日間以内に解約すれば無料で利用できます。
本の内容
本書は男性脳と女性脳の特徴を知ることができます。
読むことで、「男女間のすれ違いの原因」や「どうして相手に話が伝わらないのか?」「家事をやってもらったら何故か効率が悪いのか」などがわかります。
本書の内容
・男性脳と女性脳の違い
・なぜ相手に、自分の思いが伝わらないのか?
・脳の違いの解決方法
本書一冊で、恋人同士のやりとり・家庭の夫婦関係から職場や取引先での人間関係を円滑にするための知識が分かります。
コロナ禍でリモートワークが増えたことで、家にいる時間が増えてコロナ離婚などという言葉も生まれました。
大きな問題に発展する前に、男性脳と女性脳の違いを知ることで円満な人間関係を手に入れてください。
男女脳戦略【目次】
百戦錬磨のメンタリストである著者が、どうやってパフォーマンスを成功させていたのか?
誰でも実践できる方法が紹介されています。
【本書の目次】
序 章 たった5つのマインドセットで男性脳女性脳のすべてがわかる
第1章 男性脳女性脳を見破る10のポイント
第2章 男性脳・女性脳に合わせた伝え方
第3章 3つのワークで異性脳を身につける
今回気になった項目をピックアップします。
序章:たった5つのマインドセットで男性脳女性脳のすべてがわかる
本書を、たった10ページ読むだけでも価値があります。
なぜなら、男性脳と女性脳の違いがわかるからです。
男性脳の特徴:世間でカリスマと呼ばれる経営者やある種の天才は男性のタイプが多いと言われている
女性脳の特徴:言葉からイメージを膨らませたり感じたことをすぐに言語化することができる
男性脳か女性脳の見分け方はかんたんです。
右手の薬指と人差し指を見て『薬指が長ければ男性脳』で、『人差し指が長い、もしくは同じ』である場合は女性脳となります。
イギリスの心理学者ジョン・マニング氏のチームが、行った研究によると母親のおなかの中にいるときに、テストステロンを大量に浴びた胎児は薬指が長く、そうでない胎児は人差し指が長いか、もしくは同じになる。
一般的には男性ホルモンを大量に浴びた胎児は男性脳になり、浴びなかった胎児は女性脳になるという結果が出ています。
たとえば、男性のあなたが自分が「イケる」と思う販売トークで商品を売ろうとしても、女性脳のお客様には刺さり辛く、買いたいという気持ちにはなりません。

セールストークに自信があるんだけど、いまいち成果につながらない
女性脳のあなたが男性脳の上司に、いかにこの企画が素晴らしいかと説明しても、その良さは伝わりません。

企画を考えて提案しているんだけど、いまいち伝わっていない気がする
理由は至ってシンプルで、あなたの思いや言葉は相手を頷かせるスイッチを押せていないからです。
脳の違いによって、捉え方が変わるので自分が思った通りに良い部分を提案しても、相手に伝わらないのです。
男性脳と女性脳のビジネスセミナーが経営者の方々に一番好評である理由は、上記のような問題から来ているかもしれません。
脳の違いを理解すれば相手の心が読めるようになり、販売や営業での交渉・社内でのプレゼンなど、すべてのビジネスシーンでの成果が上がります。
結果、自分が相手に与える影響力が強くなるので、日常生活やネットのSNSなど、自分が想定している相手に刺さる文章や言葉を選ぶことができます。
まずは、生物学的に男性脳と女性脳には違いがあるということを理解することから始めましょう。
競争と共感
一番になりたい男性と、みんなと同じがいい女性。
男性脳同士の会話だと、相手よりも優位に立とうとする傾向があります。
女性脳同士の会話だと、相手と同じ立場に立ち人間関係を深めようとします。
男性脳はまず自分の評価にこだわり「知っていることを話し優位に立ちたい」と考えて、女性脳の方は、情報を得ると「すごいことを知ってるよ」と皆に伝えて情報をシェアしようとするからです。
会話の中でも、脳の違いによって自分のポジションをどこに置きたいのか?という点に大きな違いがあります。

思い当たる点がありすぎるな・・気をつけよう
モノタスクとマルチタスク
一つに集中する男性と、同時進行ができる女性。
男性脳はモノタスクだと言われています。
モノタスクとはひとつのモノを意味することで、作業を意味するタスクと組み合わせた言葉で『つまり一つの事しかできない』という意味です。
男性脳は基本的に、目の前の一つの事しかできません。
それ以外のことは自分の前から除外しないと集中できないのです。

仕事もプライベートも基本的にひとつずつ。優先順位を決めて、順番に処理していく。
一方で女性脳は「〇〇しながら」が得意です。
マルチタスクとは、マルチの言葉の通りいくつもの作業を同時に行うことができます。
たとえば、休日に家でゴロゴロしている旦那さんに奥さんが「テレビを見ているだけなら洗濯物を畳んでよ」「それくらい見ながらでもできるでしょ」と言われていることがあるとします。
これは残念ながら仕方がないことなので、モノタスクの男性脳はテレビを見ることしかできず、テレビを見ながら洗濯物を畳むことができないのです。
男性と女性の衝突の原因は、モノタスクとマルチタスクという脳の構造にあります。
論理型と感情型
男性脳は理屈で動き、女性脳は感覚で動く。
必要なことは言ってほしい男性と、いちいち言わなくても感づいて欲しい女性。
男性脳は物事を理論的にシステム的に考えます。
だから、言われたことを言われた通りに忠実にこなそうとします。
ところが、女性脳は言葉の裏にある感情を重視します。
女性が発する言葉にはその前後に「言葉になっていない言葉」があるということです 。
ここで分かることは、女性が言って欲しいことは以前に「好きだ」と話していたことを盛り込んで話します。
それは私の気持ちに感づいてくれた覚えていてくれたことの証になるからです。
たとえば、女性脳の方が外食で何を食べるかを話す時に「何でもいいよ」という時は『あなたに任せるから私が何を食べたいのか察して』ということになります。

かなりの難題で、よくある会話シーンなだけに「要注意」です。
こんなときのベストアンサーは、「この前イタリアンに行きたいって言ってたから、そこに行ってみようか」です。
「ちゃんとあなたの話を聞いています」という気持ちをアピールすることが重要なポイントになります。
難しいですが、言われなきゃわからない男性と、言わなくてもわかってほしい、感づいて欲しい女性。
最終思考と拡大思考
結論を急ぐ男性と、プロセスが大事な女性。
夫婦や恋人同士が喧嘩になったときに、女性から出てくるのが「あなたはあの時も〇〇だった」と言う過去の類似した話まで出てくるパターンです。
さらに「謝ってもどうせ直さないんでしょ」と、まだ起こっていない『未来』の話まで広がっていくことがあります。
ここに拡大思考が見ることができます。
こうなってしまった場合、男性はどうやって謝ればいいのか?
たとえば、以下のように先回りして過去から順番に謝っていくことが得策です。

確かに前もこういうことがあったよね。ごめん、直すと言いながら今もこんな事になってしまって。
『過去のことが修正できていないから』今もまた喧嘩になってしまった、『これからも迷惑をかけるかもしれない』と、このように相手の拡大志向の先回りをして謝ると、女性脳の方が譲歩してくれる可能性が高まります。
よくありそうなパートナー同士のやりとりは、過去と未来に至るプロセスを交えながら謝ることで、許してもらえる確率が上がります。
自己完結と自己関連
相手が悪いと考える男性と、自分のせいだと考える女性。
女性脳の特徴に「自己関連付け」という発想があります。
これは、自分と関係のないことであっても、自分と関係があるかのように結びつけて考えたり、他人のことを自分のことのように考えたりします。
自分と関係ない情報でも、自分に必要な情報ではないかと考えたりします。
たとえば、女性脳の人が占いにハマるのも自己関連付けによるものです。
情報を自分に関連付けて捉えるから「当たってるこれ私のことだ」と感じたり、世の中に何十万人もいる〇〇座の人たちに向けた、今週の占いを見て「自分のことだ」と受け取ったりできるのが女性脳。
別の番組で全く別の順位であっても、自分に関連付けた見方ができるので受け入れることができます。
ところが、男性脳の人は占いを信じない傾向にあります。
男性脳の人は、常に主導権を自分で握っていたいという意識がある。
自分の悩みを明かしたくない男性脳は、占い師という初対面の相手に自己開示をすることに抵抗を感じるのです。

初対面で悩みを話すことには、抵抗を感じるな
根本的に考え方が異なる男性脳と女性脳は、分かり合えなくても仕方ないと言ってしまうのは簡単です。
しかし、自分とは逆の脳の特性を知ることで、相手は「どんな発想になるのか」「どんな心理」になって「どんな行動をとりやすい」のか推察察知することはできます。
つまり、英語の翻訳のように相手と自分の違いを『自分の脳に合った形で理解をする』ということに変換することです。
男女脳戦略を使った私のアクションプラン
男女脳戦略を読んで、私個人の実践項目を3つあげておきます。
1:相手がどちらの脳か予測して、実際に聞いてみる
2:脳の傾向に合わせて、弱い部分をカバーする
3:自分の弱いところを素直にパートナーに伝える
上記の3つを実践しています。
とくに「相手の脳がどちらかを予測して聞く」というのは、雑談のネタにもなるし意外とみんな興味がありました。

まずは指の長さを聞いてみましょう。興味があれば話が盛り上がります。
5つのマインドセットから質問をすると、平均して3つ以上は当てはまる人が多く、自分から「〇〇な部分もあるな」と勝手にすり合わせて納得しようとする傾向が見られました。
もったいぶらずにサクッと話して、相手に考える時間を与えます。
すると、共通点を探し出して話が盛り上がるので、投げかけるときには短くまとめて話すことがポイントです。
男女脳戦略まとめ

『男女脳戦略』についてポイントや実践法をお伝えしてきました。
再度まとめておきます。
・男性脳と女性脳には違いがある
・相手の脳に合わせた伝え方をする
・企業の経営者たちも注目している男女脳の違い
今回は、分かりやすくするために極端な男性脳と女性脳の性質を説明しました。
もちろん全ての人間がどんな場合でも、一貫して脳の特徴に合わせた行動をとるとは限りません。
実際に男女脳戦略を使う場合には、魅力的な性質ではなく経口的な性質として捉えます。
つまり、あの人は男性脳か女性脳かを考えるのではなく『どちらの傾向が強いのか』を考えることが重要で、相手の傾向が分かれば、それに向けて対策をすることができます。
男女脳の傾向を掴むことが、著者のDaigoさんがパフォーマンスを成功させ続けてきた成功の鍵のひとつです。
これは仕事でも恋愛でも家庭でも役に立つのではないでしょうか。
準備は整いました、相手に合わせて柔軟に対応を変えることができれば 、人間関係の悩みは改善することができます。

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